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[ 305] @IT:Windows TIPS -- Knowledge:NTPでネットワーク全体のマシンの時刻を合わせる
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/050nettime/nettime.html

ネットワークで接続された複数のマシン間で共同作業を行うなら、各マシンが内蔵しているシステム・クロックを同期させておくことは重要である。更新日時をベースにしてファイルを操作したりする場合に、各マシン間で不整合が生じたりする可能性があるからだ。
ネットワーク上に多数のマシンが存在していて、それらの間で共同作業を行う場合、各マシンが内蔵しているシステム・クロック(リアルタイム・クロック、RTC)をすべて同じになるように揃えておくのは非常に重要なことである。ファイルのタイム・スタンプがずれていれば、更新日時順にソートしたり、ファイルの新旧を区別して動作するようなユーティリティ、例えばバックアップ・プログラムや、プログラムの開発過程で使われるmakeコマンド(ファイルの修正時刻を調べて、新しいものだけ再コンパイルするためなどに使われる)が正しく機能しなくなったりする。またWindows 2000/Windows XPではKerberosを使ったログオン認証システムを採用しているが、これはサーバとログオンするクライアントの時間がある範囲内で一致していないと、正しく動作できないという仕組みになっている。このような問題を避けるため、Windowsシステムでは、ネットワーク全体で各マシンに内蔵されているシステム・クロック(時刻情報)を同期させるためのメカニズムが提供されている。ここでは、その利用法について見てみる。
NTPでは、階層的に構築された時刻サーバによるネットワークを使って、多数のマシンに効率よく、正確な時刻情報を提供することができる。しかも、ネットワークの特性によるパケットの遅延時間のばらつきやゆらぎなどの影響を極力排除して、正確な時刻情報をやりとりすることができる。通常NTPを使ったシステムでは、最上位には非常に正確な時刻情報源(原子時計やGPSなどを使った基準となる時計)を(複数)用意し、その下に階層的にNTPサーバを構築していく。同じ階層同士でも相互に時刻情報をやりとりして、その揺らぎの影響などを統計的に処理することにより、インターネットを経由した場合でも数msec以下の誤差でクロックを同期させることができる(ただしSNTPでは、パケットの往復時間を平均して遅延時間を算出しているので、統計的なゆらぎまで考慮するNTPに比べるとやや精度は低い)。
一般的には、組織内に1台のマスターとなるNTPサーバを用意する。そして、インターネット上のどこかに置かれているNTPサーバと同期させ、それを組織内の基準クロックとする。組織内の全クライアントは、それを基準にして動作するようにネットワークを設定しておく(階層構成にすれば、マスターとなる1台だけに負荷が集中するのを防ぐことができる)。
このように、NTPサービスを使うためには、(当然であるが)時刻の基準となるNTPサーバがどこかに1台必要となる。インターネット・プロバイダによっては、ユーザーのためにNTPサーバを用意しているところもあるし、GPSや標準電波を使ったNTPサーバ・システムなども市販されているので、これらを使って正確な基準時刻源を作ればよいだろう。
また2002年3月末までの期間限定であるが(注:その後、終了期限の延長が発表されている)、通信総合研究所(現 情報通信研究機構)、NTT、インターネットイニシアティブ、インターネットマルチフィードの共同研究プロジェクトとして、インターネット上での日本標準時提供実験が行なわれているので(プレスリリースはこちら)、ここで提供されているNTPサーバを利用するという方法もある。
各クライアントにおいて、Windows Timeサービスが起動すると、Windows Timeサービス(SNTPサービス)を実行しているドメイン・コントローラを自動的に検索して、SNTPプロトコルで現在の時刻を問い合わせ、ずれがあればローカルのシステム時刻情報が修正される。この場合、ローカルの時刻が正確な時刻よりも遅れているか、3分以上進んでいる場合は直ちにローカルのシステム時刻の修正が行われる。3分以内の進みならば、ローカルのシステム・クロックの進み方を遅らせて、数分かけて徐々に正確な時刻に近づける(すぐに修正すると、時刻情報に基づいて動作しているプログラムなどに支障が出る可能性があるため)。さらに、その後は数十分〜数時間ごとに基準時刻とのずれを調べ、必要ならば修正が行われる。
Windows Timeサービスでは、デフォルトでは、8時間に1回しかSNTPサーバと同期を行わない(サービス起動直後はもっと頻度が高いが、安定してくるにつれて同期回数はこの頻度に下がってくる)。だが、場合によってはこれでは不十分かもしれない(例えばシステム・クロックに使われている水晶の精度が低いと、8時間で数秒ずれてしまうかもしれない)。このような場合は、レジストリを調整して、より高い頻度で同期を行うように指定することができる。詳細についてはサポート技術情報の「W32Time サービスのレジストリ エントリ(223184)」を参照していただきたい。

 

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